ビジネスで英語を使いたい人は多いと思います。私もそんな1人であり、少しずつ英語を身に着けていく過程において、たくさんの本を読みました。3年前にやっとTOEIC620点を取得し、決してペラペラではありませんが、ビジネス英語を学ぶ上で良いと感じた参考書を紹介したいと思います。

目次
英語上達完全マップ
英語の勉強を始めるとき、
- どんな順番で勉強をしていったらよいのか?
- 自分の英語力のレベルに合った勉強方法は何か?
- 何を基準に英語力が上がったと判断すれば良いのか?
などに悩むことが多いと思います。つまりは、英語の勉強の「道しるべ」となるものが必要ということです。この本は、その「道しるべ」となる本です。
音読、瞬間英作文、文法、精読、多読、語彙、リスニングについて、なぜそのレッスンが必要なのか、また量はどのくらいをこなせば良いかなど、具体的な勉強の方法が書いてあり、とても参考になります。
また、トレーニングを進めるにあたり、目的や目標レベル毎にプランが示されており、段階を経れば、確実にゴールをイメージできる点がこの本の良いところです。
私も5年前に英語の勉強を始めようと思ったときに最初に買った本がこの本でした。英語学習の「道しるべ」を探している人におススメです。
音読パッケージトレーニング
英語を理解できるようにするためには、簡単な構造になっている英文を使って、音読・リピーティング・シャドーイングを1つのルーチンとして、耳と口をトレーニングすることが最も効果的であるという考えに基づいて、まとめられた本です。
私も1つの文章を10回以上繰り返して練習することで、英語に耳が少し慣れる実感を得ることが出来ました。また、ビジネス英語で実際に話すレベルは、この本に出てくる中学レベルの英文で十分相手に伝わると思います。
簡単な英文にフォーカスし、音読・リピーティング用のCDが付属している本は、実は世の中にあまり存在しないので、そういった本を探している方に、この本はおススメです。

中学・高校6年分の英語を総復習する(CD付)
英語学習をする上で、中学レベルの文法の復習は必須だと思います。「不定詞とか動名詞ってなんだっけ?」とか「言葉は覚えているけど、どうやって使うのか忘れた」という人が多いと思います。
一度勉強している内容なので思い出す意味で、一度復習しておくと、そのあとの英語学習がスムーズになります。古びた記憶かもしれませんが、中学3年間掛けて蓄積した知識なので、呼び起こす作業は、それほど時間がかからないと思います。私は3週間ほどで一通りの総復習をしました。
是非、中学英語を懐かしみながら学習されることをお勧めします。
スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング
英語の復讐をするのは中学英語からが良いということが書かれている本はたくさんありますが、「何が出来たら復習できたといえるのか?」の定義は曖昧と感じます。
その1つの答えがこの本だと思います。
つまり、日本語から、瞬間的に中学レベルの文法で構成された英文がスラスラ出てきたら、それは中学レベルの文法が身についたと言えるでしょう。
この本は、文法に関係なくシャッフルされているので、少し難易度が高いかもしれません。そんな人には、この本の前作にあたる「どんどん話すための瞬間英作文」もおすすめです。

TOEICはビジネス向け英語力を図る1つの指標になっていますが、ビジネスで英語を使うためには最低600点の習得は必要と思います。私も勉強を始めて当初のスコアは430点くらいだったのですが、約1年半勉強し、620点を取得するが出来ました。
もちろん、TOEICテストがすべてでは無いのですが、自己の実力を把握すること、モチベーションを保つためにはTOEICを受験してみることをおすすめします。
ここからは、TOEICについて、私が良い参考書・問題集だと感じたものを紹介します。
TOEIC(R)テスト 中学英文法で600点!
この本は、「470点から600点を目指すにはどうしたら良いか?」というテーマで、TOEICテストのPart1~Part7のそれぞれのパート毎に、ピンポイントの対策がまとめられています。中学レベルでも対応可能な対策をピンポイントに絞ってあるので、この本だけでは不足ですが、「600点を目指すために最低限知っておくべきこと」を理解したい人にはこの本はお勧めです。
TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ
リスニングセクションの前半、Part 1、Part 2の対策本です。このパートは確実に得点するためには、基本的に間違えてはいけない認識でテストに臨む必要がありますが、「間違えないためにどうすればよいか?」について学びたい人には、この問題集はおすすめです。

Part3、Part4に関して、ポイントとなる箇所や問題の傾向、間違えやすいポイントなど、解説が非常に分かりやすくまとまっています。リスニングで挫折しやすい人でも、来いの問題集になっています。模擬試験もついているので、本番前にもおすすめです。
TOEICテストの中で、実は最も得点源になりやすいのが、このPart5、Part6です。「得点源になりやすい」というのは、平たく言ってしまうと、「少し勉強すれば、効率的に得点Up」が狙えるということです。それがなぜなのか?この問題集を解いていくと少しずつ見えてきます。また実際のビジネス英語においてよく使う動詞/名詞/副詞が出てくるので、実践を見据えた語彙力の強化にもつながります。
本番では、Part7は時間との闘いですが、問題の傾向毎により、より効率的に長文を読み進めるコツがこの問題集では得ることが出来ます。長文読解のスピードはすぐに身につくものではありませんが、少しでもコツを得たい人におススメです。

文法書:「Forest」と「一億人の英文法] おすすめはどっち?
この2冊はよく比べられますが、私は
・ロイヤル英文法を簡単にまとめたのが「Forest」
・話すための英文法に特化したのが「一億人の英文法」
と捉えています。
もっと平たく言うと、
・辞書的に使うなら「Forest」
・わかりやすい図解含めて、読み物として面白いのは「一億人の英文法」
と言えます。
コンセプトが違うのでどちらの本が良いということではないですが、ビジネス英語を話すようになるために、身近に置いておきたいのは「一億人の英文法」だと思います。
私はどちらの本も持っていますが、見比べてみるのも面白いのでお金に余裕がある人はぜひ両方持っておいても損はないと思います。
成功する人の 英語ノート活用術
「仕事中のメモは英語で」というコンセプトで、英語ノートの書き方を解説してある本です。英語を勉強する時間が無い人でも、1つのミーティングを3文程度に英語で要約するコツなどが書かれていて、「なるほど!」と思える面白い参考書です。力を入れずに普段のビジネスワークの延長上に英語学習の観点を入れられるので、面白いきっかけを与えてくれる本だと思います。
英語で論理的に賛成・反対が言えるトレーニング
ビジネスの会話において、
①私はこう理解した。
②なぜならばこういう理由からだ。
③加えてこういう観点ではどうか?
④結論としては、私は次のアクションはこうする。
⑤それで良い?
みたいなことを言えると、英語での会話が成立するという経験はないでしょうか?しかし、実際この流れを論理立てて説明するには、頭の中に相当なフレーズがストックされていないと難しい。
こういう悩みを持っている人におススメの本です。タイトルにある通り、賛成・反対・理由を伝えるための、仕事で使えるフレーズが沢山紹介されており、とても重宝しています。後半は難しい言い回しが多いですが、フレーズのテンプレートとして頭にストックしておくために、心強い味方になってくれる本だと思います。
まとめ
私が実際にビジネス英語を勉強してきた中で、特に良い本と感じた参考書を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。世の中にはたくさんの本がありますが、皆さまが英語の参考書を選定するうえで、参考になれば幸いです。
私も英語学習は道半ばですが、また良い本に巡り合えたら、追加で紹介したいと思います。

