中学へ入学当時、中学では英語でラジオ英会話を聞く必要が出てくるので・・・という理由も半分あったが、とにかく「自分専用のオーディオ」が欲しかった。
それも、欲しいのは「ラジカセ」ではなく、「SONY製」の「コンポ」。当時からSONYは憧れだった。
近所のラオックスに行っては展示されているコンポに心をときめかせ、
カタログを集める毎日だった。そして、やっと購入したのが、「MHC-P707」という製品。
SONYは当時「Pixy」というコンポを1989年から発売を始めていたが、
その3世代目くらいのフラッグシップモデルが「PHC-P909」という製品で、
その1つ下のクラスに当たるのが「MHC-P707」という製品である。
Pixyという製品は、ミニコンポというカテゴリを確立?し
標準的なモジュールの約2分の1のサイズである幅225mmを実現し、
とってもスマートなコンポのシリーズだった。
そのキャッチフレーズも、「誰の人生にも、pixyの入る幅がある。」(・・・らしい?)※Wiki引用
とにかくコンパクトだけど、4つのモジュールで構成された出で立ちは、当時かっこ良くてたまらなかった。
※これはMHC-P77という製品だが「MHC-P707」もほぼ似た形状↓
再生可能なソースとしては、AM/FM、CD、カセットデッキだったが、カセットデッキはオートリバース機能付きのダブルデッキ。CDからカセットにダビングするときは、きちんとシンクロされる辺りに先進性を感じた。
そして、当時は、カセットに録音したテープを、イコライザーで調整し再生させることが何より楽しかった。
その後、カセットからMDの時代に変わり、今ではそのMDも衰退してしまったが、カセットテープには、MDにはないアナログの楽しさがあった。
カセットテープには、ノーマル、ハイポジ、メタルとグレードがあったが、
CDの音質を少しでも良い音を残したくて、一番高額なメタルテープをお小遣いをはたいて買った記憶がある。
カセットテープは音がこもりがちになるが、メタルテープを使って音を調整し、イコライザーの20kHzのレベルの高音が触れた時には、すごく嬉しかったものだ。
SONYは今不景気に陥っているようだが、先進的な製品でまた魅了して欲しい。
It’s a SONY。頑張れ!