[レビュー] 10年前のエネループ 劣化具合チェック

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2023年9月8日、台風13号が我が家を直撃し、被害はなかったものの、防災備品をチェックする意味で、我が家の充電池をチェックしてみたいと思います。

2013年にSANYO製のエネループはPanasonicに吸収されて販売は終了になりましたが、その頃に購入した単3型のエネループを10年の間、1度も充電していなかったので、どの程度自然放電が進んでいるか、容量は減っていないかを検証してみたいと思います。

こちらが10年前のエネループのパッケージです。

型番はHR-3UTGA で Made in JAPANですね。電圧1.2V 容量はMin. 1900mAhです。

このパッケージは当時のSANYO製のもので、Panasonicに吸収されてしまったため、残念ながら今は販売されていません。

今のPanasonic製のエネループのパッケージはこちらです。Panasonicのロゴの下にしっかりエネループのロゴが残されていますね。(リンク先は充電器がセットの商品です)

■自然放電はどのくらい進んでいるか?

XTARのVC8 Plusで、継ぎ足し充電をして満充電状態にしてみたところ、700mAh分継ぎ足し充電が出来ました。

ということは、1900mAに対して、700mA分継ぎ足し充電出来たと考えると、約10年経過し他状態で1200mAほど電池の中にエネルギーが残っていたことになるので、70%くらいは維持できていたということになりますね

自然放電に強いといわれるエネループですが、このくらいの放電量であれば、災害でいざというときでも、ある程度、充電池内に残容量が残っているので、使えそうです。

■充電容量に劣化は無いか? (充電容量/内部抵抗)

XTARのVC8 Plusには、「グレーティングモード」という面白い機能が搭載されていて、一度充電池を満タンにした後、300mAで放電し、再び満充電にすることが出来ます。これにより放電容量を計測することが出来ます。

このモードを使って、今回のエネループの放電容量を計測してみた結果がこちら。

4本ともに1900mA以上の放電容量がある結果になりました。つまり、10年経過したエネループでも、規格のMin.1900mAはキープ出来ていて、ほとんど劣化していないことが分かりました。

隣の4本についても、10年前のエネループですが、内部抵抗を表示させてみると、満充電状態で43mΩ~159mΩでした。内部抵抗が100mΩを超えると電流が取り出しにくくなるらしく、ちょっと劣化気味ですね。

下記のトランジスタ技術(2016年 10月号)の記事を見ると、エネループの公称充電可能回数は2100回とされていますが、内部抵抗が100Ωを超えるのは350回くらいのようです。。。

内部抵抗が大きくなっても、それほど大電流を必要としない機器ではまだまだ使えると思いますが、少しきになります。ちなみにPanasonicのエネループプロは、スペック上は充電容量が大きい分、寿命は短めになっているので仕方ないとも言えますね。

トランジスタ技術 2016年10月号

■XTAR VC8 Plusについて

今回、思い切ってこのXTAR VC8 Plusを購入してみたので、特徴をまとめてみたいと思います。

 -8本同時に充電が可能

 -エネループのようなNI-MH電池だけでなく、リチウムイオン電池の充電も可能

 -充電電流を選択できる (3A/2A/1A/500mA/250mA)

 -内部抵抗が計測出来てバッテリーの劣化具合の目安にできる

 -累積充電量が表示可能

 -左側の4本では、グレーティングモードと、ストアモードを選択できる

  -グレーティングモード:満充電→放電→満充電に出来るモード

  -ストアモード:保管用に内部電圧を下げた状態まで放電するモード

 -8本ごとの状態が見れるLCDになっており表示が見やすい

このように様々な機能が搭載された非常に高性能な充電器となっており、価格もそれほど高くないのでお勧めです。何といっても、8本の充電池の状態が一目でわかるLCD表示があるので、ギア感がたまらないですね。

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